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かなり前の話だが、フルテックの製品で定価1万円以上するかなり高価なYラグを試した
ことがある。余り記憶が定かでないが、もしかしたらオーディオ評論家の福田雅光氏の記
事の影響だっかもしれない。そしてその結果は、直刺しと比べると一聴すぐに分かる程の
音質の劣化が生じた。どの音域、どの楽器がといった話ではなくて、音全体が薄味になっ
てしまった。爾来、スピーカーケーブルは直刺しに限ると確信した。
ところが、3年くらい前にトールボーイスピーカーを買ったら、スピーカー端子がスピー
カーの一番下の方に付いいる(大抵そうだが)。それで、ケーブルを付け替える時にはし
ゃがみ込む窮屈な姿勢になる。スピーカーと後ろの壁には、そんなに広いスペースがある
わけではない。それで、その姿勢で太いケーブルを差し込もうとするとずいぶん難儀をす
る。しかし、買ったばかりのスピーカーにどのケーブルが一番合うかは、色々試してみな
ければ分からない。その時、白羽の矢が立ったのがNAKAMICHIのYラグと言うわ
けだ。ちなみに、NAKAMICHIを選択したのに特別の理由はない。まずは価格が安
かったのと、たぶんアマゾンの評判が割と良かったのだと思う。それで実際使ってみると、
じっくり比較すればどうだか分からないが、少なくとも一聴してそれと分かる様な音の劣
化は感じられなかった。それで結局、今もそのまま使っている。
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